2023-07-18
6月26日(月)・27日(火)、山添キャンパスの椙山女学園高校において、及川佐枝子食育推進センター員(生活科学部管理栄養学科准教授)と管理栄養学科公衆栄養学研究室(以下、「研究室」)の学生が、椙山女学園高校3年生の選択科目「食物」で、特別授業を行いました。
この取り組みは、若い女性にもみられるロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防に役立ててもらうことを目的に、講義とロコモ度の測定を合わせた授業として平成28年度から継続して行っています。
講義では、及川センター員が「食生活と健康」をテーマに、生活習慣病やメタボリックシンドローム、若い女性の「やせ」や無理なダイエットによる問題について説明しました。動物性たんぱく質や脂質の多い食品、加工食品の普及などから、若い人でも生活習慣病が発症する可能性や、将来、生活習慣病にかかるリスクが高くなること、また、若い女性の「やせ」は、妊娠期に胎児に影響する可能性や将来、骨粗鬆症やロコモティブシンドロームにかかる可能性があることから、「将来のために生活習慣を見直し、病気を予防しましょう。」と呼びかけました。
ロコモ度の測定では、研究室の学生が高校生たちに、下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」、歩幅を調べる「2ステップテスト」、InBodyでの体組成測定、骨密度測定を実施しました。研究室では、今回の測定結果を検証し、今後、高校生たちに向けて結果報告と若年女性における身体状況やロコモティブシンドロームと食生活の実態についての講義を行う予定です。