2022-10-31
10月17日(月)・18日(火)に、及川佐枝子食育推進センター員(管理栄養学科准教授)と管理栄養学科公衆栄養学研究室の学生が、椙山女学園高校3年生の選択科目「食物」で、特別授業を行いました。
これは、若い女性にもみられるロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防に役立ててもらうことを目的に、ロコモ度の測定と講義を合わせた授業として平成28年度から継続して行っています。
今回は、及川センター員が「食生活と健康」をテーマに、生活習慣病やメタボリックシンドローム、若い女性の「やせ」や無理なダイエットによる問題についての講義を実施。動物性たんぱく質や脂質の多い食品、加工食品の普及などから、若い人でも生活習慣病が発症する可能性や、将来、生活習慣病にかかるリスクが高くなること、また、若い女性の「やせ」は、妊娠期に胎児に影響する可能性や将来、骨粗鬆症やロコモティブシンドロームにかかる可能性があるとして、「将来のために生活習慣を見直し、病気を予防しましょう。」と呼びかけました。
続いて、研究室の学生が6月20日(月)・21日(火)に実施したロコモ度の測定結果*を踏まえ「若年女性における身体状況やロコモティブシンドロームと食生活の実態について」を説明。測定した生徒のうち17.6%がロコモ度1(移動機能の低下が始まっている状態)、1.6%がロコモ度2(移動機能の低下が進行している状態)であり、ロコモ度3(運動機能の低下が進行し、社会参加に支障をきたしている状態)については、平成28年度からの調査開始後初めて該当者が1名いたため、今から規則正しい生活とバランスの良い食事、適度な運動をすることがロコモティブシンドローム予防になると説明し、運動や食事について具体的な対策を紹介しました。
*BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票)や7つのロコチェック、ロコモ25などのアンケートに加えて、立ち上がりテスト、2ステップテスト、体脂肪率や筋肉量、骨密度などの体組成を測定