10月25日（月）・26日（火）、椙山女学園高等学校にて、高校3年生の選択科目「食物」履修者約120名を対象に、「魚のさばき方（三枚おろし）」の授業を行いました。
名北魚市場株式会社、セントライ青果株式会社のご協力により毎年恒例となっていたこの授業は、コロナ禍により昨年は中止となりましたが、今回は感染対策を徹底して実施しました。
まず、講師によるデモンストレーションは、「密」を避けるためプロジェクターで投影したものを自席で視聴。モニターに映し出される講師の華麗な魚さばきに、生徒からは自然と感動の拍手が沸き上がりました。実習では、多くの生徒が初めての挑戦のため、「身がたくさんくっついてしまう」「骨が固くて切り落とせない」「同じ包丁を使っているとは思えない」などの声がいたるところで上がり、スムーズにいかない作業に苦戦していました。試食では、講師がさばいた刺身と生徒がさばいた刺身の食べ比べをし、切り方だけで味や舌触りが違うことを知り、改めてプロの技術の素晴らしさを実感したようです。
また、セントライ青果を通じて、ＪＡ高知からご提供いただいた新鮮で旬な野菜や果物も堪能し、初めてみる文旦はその大きさや皮も食べられることに興味津々でした。生徒からは「大葉やしょうが、やっこねぎは魚との相性がとてもよく、おいしさが増しました」「高知の野菜を見かけたら購入してみたい」との感想があり、高知県の野菜や果物がより身近に感じられたようです。
食材の新鮮さや旬のおいしさを知れたこと、初めての経験ができたこと、プロの技術の素晴らしさを生で感じることができたことなど、2年ぶりに実施した実習を通して、改めて生徒が得るものはとても価値があることを再確認する機会となりました。今後も、感染対策をとりながら実習を進めていきます。