2021-10-28
6月22日(火)・28日(月)、10月18日(月)・19日(火)に、及川佐枝子食育推進センター員(管理栄養学科准教授)と管理栄養学科公衆栄養学研究室の学生が、椙山女学園高校3年生の選択科目「食物」で、特別授業を行いました。
これは、若い女性にもみられるロコモティブシンドローム(運動器症候群)の予防に役立ててもらうことを目的に、ロコモ度の測定と講義を合わせた授業として平成28年度から継続して行っています。
6月に実施したロコモ度の測定では、食習慣を含めた生活習慣調査や7つのロコチェック、ロコモ25などのアンケートに加えて、立ち上がりテスト、2ステップテスト、体脂肪率や筋肉量、骨密度などの体組成を測定しました。
その測定結果を踏まえ、まず研究室の学生が「若年女性におけるロコモティブシンドロームの現状と食生活習慣との関連」と題した講義を実施。測定した生徒のうち23.7%がロコモ度1(移動機能の低下が始まっている状態)、0.9%がロコモ度2(移動機能の低下が進行している状態)であったため、最大骨量を獲得しておくべき重要な時期である今から規則正しい生活とバランスの良い食事、適度な運動をすることがロコモティブシンドローム予防になると説明し、具体的な対策を紹介しました。
続いて、及川センター員が「食生活と健康」をテーマに、生活習慣病やメタボリックシンドロームに加え、若い女性の「やせ」に潜む問題についても説明。若い女性の「やせ」は、妊娠期に胎児に影響する可能性があることや、将来、骨粗鬆症やロコモティブシンドロームにかかる可能性があるとして、「将来、健康で過ごせるよう生活習慣を見直し、病気を予防しましょう。」と呼びかけました。