椙山女学園大学 食育推進センター

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2010-06-29

第20回椙山フォーラムを開催しました

 6月19日(土)食育の日に、椙山女学園食育推進センターでは、第20回椙山フォーラム「食と健康」を開催し、161名の方にご参加いただきました。

 第一部では、愛知県 健康福祉部の田中豊氏からは「実践しよう!食中毒予防」と題し、講演が行われました。食中毒は飲食店だけではなく、家庭でも発生することから、『家庭でできる食中毒予防の6つのポイント』を紹介していただきました。続いて、話題は冬期に多発する『ノロウイルス』へ。「ノロウイルスは、人の小腸上皮細胞で増殖し、未だに効果のある薬剤はありません。感染を防ぐには、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱し、食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止することが重要です。特に、ノロウイルスに感染した人の便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるため、調理や食事の前には必ず手洗いをしましょう」とお話されました。

 第二部では、東京大学大学院医学系研究科の教授であり、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定委員でいらっしゃる佐々木敏氏から「健康的な食習慣とは?-日本人の食事摂取基準(2010年版)から考える-」と題し、まず、食事摂取基準の概要について解説していただきました。「食事摂取基準の目的は、①摂取不足からの回避、②過剰摂取による健康障害からの回避、③生活習慣病の一時予防であり、それぞれの目的によって指標があります。例えば、ナトリウムの『目標量(生活習慣病の一時予防としての指標)』は、12歳以上の場合、男性では9グラム未満、女性では7.5グラム未満と定めています。ただし、目標量は一食や一日でみるのではなく、数年間から十年間の平均値でみるため、じつは減塩のターゲットは、若年成人や小児、幼児の世代なのです。」と分かりやすく解説していただきました。最後に「食事摂取基準は、数値の時代から理論・理屈の時代に入りました。活用するには高度な知識と技術が求められます。世の中には科学的でない情報もあふれているので、栄養や食生活に関しては自己判断せず、管理栄養士にお尋ねください」と締めくくられ、フォーラムは終了しました。

 今後も、食育推進センターでは、引き続き食育をテーマとした講演会等を行う予定ですので、皆さま是非ご参加ください。

 今回の講演会は、社団法人全国栄養士養成施設協会の共催、東海農政局、愛知県、愛知県教育委員会、名古屋市、名古屋市教育委員会、社団法人愛知県栄養士会の後援、味の素株式会社、大塚製薬株式会社、花王株式会社、カゴメ株式会社、名古屋ヤクルト販売株式会社の協賛をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

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